氷上トライアスロン大会 当日の様子 No.2

前回の記事と併せてお読みください。氷上トライアスロンNo1.の続きです。今回はレース当日についてレポートします。

https://skyharukasu.com/ice-triathlon-competition-no1/

氷上トライアスロン大会は、極寒な場所で開催されるのですが、温かい大会。楽しんできました。

今後参加を考えている方の参考になれば幸いです。

目次

当日選手集合

4:30に起床。部屋の温度は5度。外はマイナス10度くらい。

宿からの景色。早朝4時暗闇

ブルブルと震えながら用意を済ませ、朝食をいただきました。

夕食も朝食も地元の食材を使っており美味しいです。ワカサギの天ぷら、小海蕎麦など。

朝食から豪華なお料理を用意していただきました。同じ宿に宿泊していた選手数人とお話をしながら受付会場に向かいました。みなさんリピーター。ちょっとした質問にも優しく答えてくださり安心。

女性の方は確か13回目ですとか。素晴らしい。

レセプションの時に、ある選手の方が、1年の始まりはこの大会からです。と話されており、年間行事になっているのだなと感じました。

6時に宿をチェックアウト。お世話になりました。

また泊まりにきたい宿。冬は凍っている湖。夏はきっときれいな湖なんだろうな。

スケートセンターに6:10に到着。ここで受付を行いました。

トランジットの用意

受付後に、スキー板とスティックを預ける場所がありました。車でスキー場に運んでくださいます。

次にスケートのトランジットのセッティングをしました。

自分の番号が書いている椅子に、スケート靴や必要なものを準備します。

その後、スキー靴を履いて、バスに乗り込みました。この時にランニングのトランジット用具を持参して、バスに乗り、スキー場へと向かいます。

気温はマイナス5から10度くらい。寒くて、皮膚の露出があればピリピリと痛みを感じる。

スキー場に到着したら、スキー板とステックを受け取りました。その後、ランニングのトランジット物品を持ちスキー滑走して行きました。

荷物を持ちながらスキーをするのが初めての私、怖い。

みなさんは当然のようで慣れているようでした。

ランニングのトランジットまでスキーで到着すると、そこにランニングシューズや手袋などを自分の番号のところに設置。

どうかここまで辿り着けますように。と願いました。

そして、リフトに乗り、スキーのセッティング場所へ。かなり上まで登って行きました。

確かに昨日と違うコース。大丈夫か私?

スキーのコースを見ると、赤い旗と青い旗が交互に置かれていました。その旗の間を滑って降りて行きます。

赤 → 青 → 赤 → 青

これを一つでも飛ばして滑ってしまうと、ペナルティ1時間待機ということになります。

なんで1時間?すごいルールだなと思い、慎重に滑らないといけないことが分かりました。

本当にここを滑るんですか?

本当にここをスキー板つけて上るんですか?

と何度も聞いてしまう自分がいました。答えは

そうだよ。頑張ってね。

本当らしい。

もうやるしかない。覚悟を決めてスタートに並びました。

スキー競技スタート

全員が同じスタート場所に集合し、一斉スタート。

カウントダウンが開始して、スタートの合図。

一気に雪山をスキー靴を履いて駆け上がります。が、しかし、

なかなか進みません。全身の筋肉をフル回転。

どうにかこうにかスキー板のところにたどり着きました。

今度はスキー板に靴をはめるのですが、手袋をしていても両手が冷たすぎてガチガチに。

スキー靴の留金がなかなか締まられず時間の大幅ロス。

やっとはめることができた時点で、選手全員がスキーを終えていました。

気を取り直して、滑るぞ。

滑り出してからスピードが出過ぎて、旗を超えそうになり転倒。向きの方向変換が難しいな。

起き上がって一つずつ滑ることをしながらようやくスラロームスキー終了。

次はスキー板で雪山を一つ分登ります。見上げると遠い先にゴールが。

この時もすでに全員がランニングスタートしていました。

これもまた、スキー板をハの形にして登っていくのが私にとっては大変難しい。

この山を登っていきます!

ゴールが見えてきたのですが、上ることに集中しないと徐々にずり落ちてきます。

カニ歩きに変更して頂上に到着。

大会のスタッフに見守られながらなんとかゴール。

かなり時間がかかったけれど、旗門を飛ばさずにゴールできたこと、それが何より良かった。

ランニング競技へ

気を取り直して、スキーからランモードに切り替え。この時点で、体温が上昇、気温も上昇。

ジャケット2枚を脱ぐことにしました。ヘルメットを外して、ゼッケンを外して。

薄着にしました。ランニングシューズを履いて、ゼッケンを付け替えて、ヘルメット、手袋をつけてスタート。

スキー場の道路を走りながらランニングコースへと進んでいきます。上り坂2km続くと教えてもらい、雪山を走って行きました。雪の中を走るのは初めて。本当に、雪の中を走るんだ!

ランニングシューズはアイゼンもスパイクも滑り止めもないため、氷の上を走り時は注意が必要。

スタートしてからかなり時間が経過。私の両足の指に異変が。痛みを感じて、走るのが難しくなってきました。

私は最後のランナー。後続車がついてきてくれて、道に迷う心配はなく、ランニングしたいのですが痛みの方が気になって足を観察することに。スキーを滑っている時から違和感があり、レンタルしたスキー靴が小さかったのか。

やばい、凍傷を起こしている感じ。指の色が変色して、血流が悪い。足の指をマッサージして見ると少しずつ血色が戻ってきました。テープで保護して再スタート。

よく考えれば、これまで朝の6時から約5時間、零下の場所で過ごすことがなかったなぁと思います。寒さ対策の重要性を認識しました。

しばらく雪道、氷道が続き、慎重に走って行きました。それでも転倒すること1回。ヘルメットかぶっていて助かりました。

道路は凍ってツルツル状態

下界に降りてくると、雪が溶けてきて、足の痛みも軽減しているよう。

16.5kmを終えてスケート会場に入りました。早く、スケートしたい!そんな気持ちでランを乗り切りました。

スケート競技へ

スケートは1周400mを25周します。そのためカウントしてくれるスタッフと顔合わせをして、自分のアルファベットが書かれたブースを確認します。毎回1周するごとにそのブースの近くに行き、カウントしていただくことになります。なるほど、スタッフの方のカウントありがたいです。毎回、励ましの声援を受けてとても励みになりました。

スケートに入った時点で後1時間ある。きっと大丈夫。そう思えてから、滑ることを楽しもうと思えるようになりました。

ここまで頑張ってきたからラストは気持ちよくゴールしたいな。

こんな気持ちがよい場所で、こうやって元気に競技に参加できていることを感謝して滑りました。

残り5周と教えてもらって、早い!もうすぐゴールだ。

朝の難関であったスキーのレース、一人で雪道を孤独と戦いながら走り続けたランニングも走馬灯のように思い出されました。

ラスト1周と言われ、あー終わるんだな。

ゴールテープが用意されていて、アナウンスしてもらいながらのゴール!完走できたこと、嬉しかったな。

閉会式

閉会式で表彰されている選手のタイムを聞いてびっくり。

ガチンコの真剣勝負の大会であったことをあらためて感じました。日本選手権に出場している有名な選手も参加。

しかし私のような初心者でも参加ができる素晴らしい大会です。

表彰式は上位の優秀な選手の他に特別賞という表彰がありました。

30回の出場の選手、仮装して参加した選手の中でも目立っていた選手、そしてなんと私。

私の特別賞はスキーで一人時間がかかりまくったのですが、

ランニング、スケートと最後まで諦めずにレースを頑張った賞でした。こんな選手にもスポットをあてて下さるなんて。本当に感謝です。

レースを振り返ってみて、40代でもできたチャレンジ。しかもスキーは初心者。トランジットにはかなり時間がかかってしまいました。もう伸び代しか無いはず?

少しでもチャレンジしてみようと思った方、ぜひ挑戦してみてはいかがでしょうか。

長野県小海町の温かい人々と触れ合える大会であること間違いなしです。

最後まで読んでくださりありがとうございました。

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