ブルネイのマングローブと水上集落

ブルネイってどこにあるの?

ブルネイはボルネオ島にあるマレーシア領に囲まれ、南シナ海に面している位置にあります。リンバン川により東と西の2つに国土が分かれています。西側は首都があり栄えています。西側の内陸と東側には熱帯雨林が広がっています。

ボルネオ島にある、ブルネイの世界最大の水上集落に行ってきました。

ブルネイの旅の中で、特に印象に残っている地域、

Kampong Ayer カンポンアイールという水上集落の地域があります。

そのことについて見てきたもの感じたことを記事にしていきます。

目次

バンダル・スリ・ブガワンの中心部から少し行くとダウンタウンがあります。

その先に、Kampong Ayer カンポンアイール行きのボート乗り場があります。

今回はこのボートに乗り、ジャングル、そしてカンポンアイール集落を見に行くことにしました。

水上ボートは、現地ではWater Taxi (水上タクシー)と呼ばれており、普通に市民の交通アクセスとして活用されています。値段は明確に決まっておらず、交渉します。

対岸に渡るのか、水上集落を見て回るのか、ジャングルに行くのかによっても値段が変わっていきます。

私はジャングルを周り、天狗ザルを見に行き、水上集落を案内してもらうプランにしました。

全部込みで一人15ブルネイドルでした。B$15 (B$1=109.5円 2024年2月3日のレート)

交渉しなければ観光客は高めに払うことになります。

そこでマレー語で会話をしていきます。

いくらですか? Berapa harga ? (ブラパ ハルガ)

25ドルだよ。 Duapuluh

少し安くして下さ〜い。 
Minta kasi kurang. (ミンタ カシ クラン)

15 ドルね。 Limabelas

テリマカシ

ということで現地のお友達5人と私を入れて6人でツアーに参加して出発!

王子様の結婚パレードがとてつもなく青空で、気温35度くらいの暑さ。天気が最高の状況でした。

パレードの後に、ランチを食べ満腹になったところで、ボート乗り場に移動。

ボートに乗り込む前から空色が少しずつ灰色になりだし、みるみる内に雨がポツポツと降り出してきました

ブルネイの気候は熱帯雨林気候。雨季と乾季があります。

1年を通じて温かく、雨が多いのだそう。そのため高温多湿で蒸し暑いです。

そして現在、1月の雨季。

ちなみに10月から1月は雨季の時期。2月から8月が乾季。

この雨季の時期のスコールは、一気にものすごい量の雨が降り、雨が止むのも割と早いのが特徴です。

ボートに乗り込んで、ドライバーのおじさんとあいさつ。マレー語と英語で話してくれました。

私以外のお友達は皆マレー語と英語がネィティブ。そのためおじさんがマレー語で話して、お友達が英語で通訳をしてくれることになりました。

割と、スピードを上げてジャングルへと進んでいきます。

雨が強くなりだし、スピードも出ていることから、前が見えなくなり、友達との会話もできないぐらいの雨の強さになってきました。ボートは雨よけがほとんどないために、洋服はずぶ濡れ。

ボートの上でのスコールは初めて。また運転もかなりのスピードを出しているため、雨が顔に当足らないようにタオルで押さえながら進んでいく感じでした。

寒くて震えるくらいになってきました。15分後くらいにはスコールもおさまりました。

進んで行くと、山の上に王国宮殿跡が残されており、マングローブの世界へ入って行きました。

森の中にそびえ立つモスク

ボルネオ島固有種になっている天狗ザル。

お鼻が天狗のように下が丸く長いため、名前が天狗ざると付けられています。

この天狗の鼻の形をしているのは雄だけで、メスと子供の鼻は普通の大きさです。

ブルネイ川の両脇はマングローブになっており、森林に囲まれていました。

突然、ボート近くでワニの背中のギザギザのウロコが水面から見えて、ボートの近くに寄ってきました。

「キャー!クロコダイル!」とみんな叫びました。普通にクロコダイルも身近に生息していることを改めて感じるスリリングな瞬間でした。ボートから誤って落ちたら食べられてしまう、、、!

気を取り直して、物音を立てずに、静かにしていると、

大きな木の枝から枝をポンポンと移動している天狗ザルを発見!

目がジャングルの緑に慣れてくると、あちこちに天狗ザルがいる!

おそらくざっと右側の見えているジャングルだけで30頭くらいの天狗ザルがいるようでした。

マングローブに生えている木の実や葉っぱを食べていました。

高い木の枝におり、ボートからは遠い感じですが、特徴的な鼻と長ーいシッポが見えたので、あれはオスの天狗ザルだな!

みんなで、こっちにもいるよ! 見て、見て! 親子ザルかな?

鳥の鳴き声も聴こえるね! 

なんて言いながらボルネオ島のマングローブを堪能できた時間でした。

驚いたのが、川の上にこんなにも壮大な集落がある!普通に生活している人々がいる!ということです。

学校、病院、警察、消防署、モスク、レストラン、民宿などもあり、日常生活を送っています。

水上集落で生活している人口はざっくりと1万人を超えていると話されていました。ブルネイの全人口は約45万人。少ない人口ですが、多くの村の集落あり、この水上で生活しているという現象がとても興味深いものです。

先祖の歴史を辿ると600年以上前に住み始めたようです。川で魚を捕まえて食べていたよう。陸とは近いため、食糧や家の材料は陸から運んできて、少しずつ家を建て、家を拡げていったようです。

水上集落には電気、水道、インターネット環境も整っているようで、長年住んできている住民にとっては、ここが故郷、住居になっています。水道管は外にむき出しになっており、メンテナンスがしやすいようです。

ブルネイは地震、津波、台風がほとんど無いということです。災害が少なく、立地に恵まれており、このような水上での生活を長年に渡り送ることができるのだろうなと感じます。

Google Earthで眺めてみるのも、大変面白いですね。下から見た風景と上から見た風景が統合されました。

私がここに行っていることを日本の友に伝えたところ、早速Google Earthで調べてくれました。

この水上集落の立地がよく考えられて作られている。ブルネイ川の小さなカーブ側に主に集落があるとか、

自分も旅をしている気分になれるよと教えてくれました。

2023年に大きな火事が発生し、大変残念なことですが、多くの家が焼けてしまったそうです。

その火事による影響で陸に移住した人がいるものの、今も大切に水上集落を守っている人々が多いことも分かりました。

この水上集落ではホームスティができるとこがあります。

今回、満室のために宿泊はできなかったのですが、チャンスがあれば泊まってみたいと思います。

より、地元の方との交流や歴史について知ることができるでしょう。

水上集落には博物館もあります。カンポンアイール・カルチュラル&ツーリズムギャラリーには写真の展示や昔使用していた陶器があります。

ブルネイ市内にもブルネイ博物館、マレー技術博物館(The Malay Technology Museum)あります。

このThe Malay Technology Museum は水上集落の模型や生活道具、金銀製品の装飾品がたくさんありました。

水上集落の家の中の様子

いろいろ訪問すると歴史と文化を学ぶことができます。

最後に、ブルネイ。とてもとても魅力的な国です。人柄がとても穏やかで、観光客に対して優しいです。

それは日本人に対しては特別なようにも感じます。

食べ物も美味しいものがたくさんありました。

一人旅の醍醐味は現地の人と深く繋がることができること、マイナーなところにも足を運べることです。

時間ができやすく、気軽にあちこちと行けることです。

ホームスティでお世話になった家族、友達との再会が楽しみです。

次は家族で行ってみようと思います。リピートしたくなる国です。

今日も最後まで読んでくださりありがとうございました。

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