海で5kmを泳ぐ!オープンウォーターに出場。

生涯をかけたテーマ
壁を突破したらどうなる?
本気で取り組んだら、人生楽しいかも。今回、海で5kmを泳ぐレース、オープンウォーターに出場しました。そのことについて、泳ぐ前の準備から泳いだ今の心境などを振り返りたいと思います。

目次

オープンウォーター競技とは

海で泳ぐオープンウォーター競技があります。

1周500~1500mの三角形、または長方形のコースを1周~5周します。

大きな目立つ赤や黄色の目印(ブイ)があるので、その外側を泳ぎます。

そして、次のブイを目指して泳ぎます。

波の状況により、変更があります。

また、回り方(時計周りか半時計周り)は当日の風や波の状況により決まります。

大会により500m、1500m、3000m、5000mという競技があります。

基準タイムがあり、基準タイムをオーバーするとレースを継続するかの判断が委員会にゆだねられます。

ちなみに、500mは20分、1500mは45分、3000mは90分、5000mは2時間30分です。

今回、その競技で5㎞を1時間48分かかりましたが、なんとか完泳できたので、その挑戦について書きたいと思います。

トライアスロンも種目により、距離が変わります。上記のような距離で泳ぎます。トライアスロンの最初の種目はスイムになります。次にバイク、最後はランです。オープンウォーターはスイムのみです。    これから、オープンウォーターやトライアスロンに出てみようかなと思う方、もし迷っている方がおられましたら、

参考にしていただけたら幸いです。

初心者でも、練習をすれば泳げるようになります。私は全くの初心者で、2年前にトライアスロンを始めました。同時にオープンウォーターがあることも知りました。

オープンウォーター出場の動機

きっかけは、2年前に仲間に誘われ、オープンウォーターの大会で3㎞に挑戦しました。

その大会の種目は1.5㎞と3㎞がありました。私は3㎞を泳いでみようと思いました。

プールでも1度にそんなに長い距離は泳いだことがなかったから、どうなることかと思いましたが、

1時間で泳ぐことができました。そのときの達成感が、脳裏に焼き付いています。

それから、しばらく経過し、近所の方とお話をしていると、オープンウォーターで5㎞のレースに出場しているということをお聞きしました。

えっ!5㎞!5kmですか!2度も聞き返しました。

私にとって、3㎞がとてもとても長かったから

すごい、すごすぎる!と思っていました。

同時にそのような長距離のレースがあることを知りました。

5㎞完泳できたら人生変わるだろうなあ

オープンウォーター5㎞に出てみたいな!泳ぐと、どのような気持ちになるのか、その後の自分を知りたくなりました。トライアスロンもロングになると10何時間以上のレースをします。完走された方からお話をお聞きすると世界が変わると言われます。その世界というものに、近づきたくなりました。

そんな矢先2022年に開催される、関西ワールドマスターズの種目で5㎞の水泳があることを知りました。

出てみたいな!という気持ちになり、エントリーをすることになりました。

私の場合、やったことがないものでも、まずはエントリーしてから、あれこれ考えるようにしています。迷うならやってみる。これは、娘からよく言われる言葉です。迷うならやってみたら!と。今回も背中を押してくれました。

ゴールまでどれぐらいの練習が必要かを考えて逆算の練習をするパターンです。

先日、プレ大会が開催され、私も5㎞にエントリーしました。

エントリーしたので、練習しないといけない環境ができました。

できるだけ、時間を作って泳ぐ。30分しか時間がなくても、水に入り泳ぐ。

週に3~6回のプールで毎回少なくても1500m以上は泳ぐということを6カ月以上しました。

家事や仕事、学業などで忙しい日は休みましたが、30分と限られた時間でも楽しく泳げました。

水泳は無になれるので、頭がすっきりするのが分かります。

ランニングや自転車と同様にストレス解消、抜群です。

大会当日の気持ち

前日はゆっくり睡眠をとるようにしました。そして、ドキドキ、ワクワクしながら、当日を迎えました。

やったことがないことが出来たら、人生変わるかも、その先に何があるのかなと思い、泳ぐのが楽しみになっていました。

天気がとてもよく、またコロナで、海で泳ぐのが1年以上ぶり。早く泳ぎたくて、、、、。

2時間の間、何を考えて泳ごうかなあとレース前は、泳いでいる間に考えることを決めるのにワクワクしていました。

脳をだます

ヒトは出来ると思うものはできるように行動し、出来ないと思うものはできないようにふるまう傾向があると、本で読んだことがありました。

5㎞という長距離はこれまで、連続で泳いだことがないけれど、5㎞の大会に出るために、プールでそれなりに泳いできたから、きっと大丈夫という根拠なき、変な自信がありました。

時間制限があるものの、「2時間30分以内に泳ぐこと」という関門だったので、きっと大丈夫という思いがありました。

大会の30日前ぐらいから、「私は5㎞、絶対に泳げる!」と自分に言い聞かせることにしていました。

さらに毎日、自分が『5㎞を完泳して、ゴールしている自分の姿を想像』して寝ることにしました。

同時に、パニックになったとき、溺れたときもイメージして、ウエットスーツを着ているから絶対に溺れない。

なんという妄想。考えることは自由ですね!

もし、泳げなくなったら、仰向けになり、空を眺めてリラックスすればよい。少し休めば良いことをイメージしていました。

これが脳をだますということでしょうか。思い込みは本番で色々な力を発揮してくれました。

大会開始5㎞水泳の実際

本番では、波が高く、波に流されていきました。

泳いでも、なかなか進まず、また息継ぎの時に波が押し寄せてきて、

タイミングが合わずに海水をゴクゴクと飲んでしまいました。

ブイ(目印)を回ると、方向を見失い、違う方向に泳ぎだすこともありました。

さらに、ウエットスーツの首周囲がとてもきつくなり、首が締め付けられ、擦過傷になって、痛みを感じだしました。

これは予想外のハプニング。 初めての経験。長時間のスイムが原因。ウェットスーツを着用する時には首にワセリンを塗布すると、聞いていましたが、そうか、これを予防するからなんだと分かりました。私はワセリンの存在すら忘れていました。

もう、最後まで泳げないかもと弱気になりながら、首を触り痛みと闘いながら泳いでいると、

ライフセーバさんがボートで近寄ってくれ、スーツ脱ぎますか?と声をかけて下さいました。

「脱げるなら脱ぎたいです。」と言い、海の中で、どうにかこうにか脱衣をして、預かってもらえることになりました。

立ち泳ぎも練習しておいて良かったです。また、左右の呼吸練習も役立ちました。日差しや波が強いときは、呼吸を自由に変えて、調整が出来ました。

「あー、楽に泳げる。痛みから解放された。」と思いました。痛みのストレスから解放され、気分が楽になりました。

声をかけて、気にかけてくださったライフセーバさんに心より感謝します。

その時点でまだ2㎞。残りまだまだ3㎞。ライフセーバーさんと笑いました。

ここで、リセットできて、気分がすっきりしました。目の前の魚を見る余裕が出てきました。

自分の周りにたくさんのきれいな魚が泳いでいるではないか!海藻やらも、見えてきました。

そこから、これまで、練習で何回も泳いできたことを思いだし、

絶対にゴールできる!と思い、自分の中で、エンジンがかかりました。

残り1㎞になると、さらにゴールを確信し、ラストスパートをかけることができました。

ライフセーバさんが近くで励ましてくれました。   感謝です。

脳の中で何が起きていた?

前向きなことを考えたり、プラスのイメージを思い浮かべたりしているときは、脳の中に良い物質が生み出され、

脳の信号伝達の状態がよくなります。その結果、気分がよくなり、やる気も出てきます。

ますます前向きなことを考えられる好循環が生まれます。

一方、ネガティブなことを考えているときは、脳のなかや血液中に悪影響をもつ物質が分泌され、

信号伝達の状態が悪くなり、細胞が萎縮し、死んでしまうことがあります。

その結果、不快な気分や抑うつ気分が続き、ますますネガティブ思考になります。

マイナスに傾いた思考をニュートラルな状態に戻すのが白紙化になります。

マイナスの自己イメージが思い込みであったことに気づくと、固まったイメージが白紙化されます。

白紙化のところに、プラスイメージを思い描くと、脳がだまされ、その実現に向けて動き出します。

私は海の中で、そのことを実体験することができました。 

泳ぎ終えて考えること

5㎞走ったらすぐに到着できるのに、泳ぐのは4倍近くかかることが分かりました。

そして、オリンピックでは10㎞という競技があることを知りました。

これまた、10㎞は走れば1時間弱ぐらいかかるから、泳いだら4時間ぐらいの競技。

そんな世界もあるんですね。

今回プロの方と同じレースに参加させていただき恐縮です。ゴールタイムは倍の差。

そして日本代表の選手の驚異の速いスピードに度肝を抜かれました。

軽く1周~2周差がつき、横をぐいぐいと抜かれていきました。

彼女たちは10㎞の選手。流石、日本代表選手。応援しています。誇りに思います。

私は自分の目標を達成することに集中。何を考えいたかと言うと、これまでプールでたくさんのアドバイスを頂きました。そのことを思い出し、手の伸びや息継ぎ、ヘッドアップなどフォームを意識して泳いでいました。後は、自分が今何周目を泳いでいるかをカウントしていました。時計は禁止だった為、時間の経過は全く分からず、ただ距離を間違えないように1周目、2周目、3周目、、と数えていました。

何事も経験。完泳できたので、このときは自分で自分を褒めました。

またゴールでは、仲間が応援に来てくれていて、待っていてくれました。

そして先にゴールしていた選手がゴールで応援してくれて、嬉しかったです。なんと、このレースのきっかけをくれた近所の方も5kmにエントリーしておられ、会場でバッタリお会い出来ました。あの時の何げないちょっとした会話がきっかけで、今日私はここに来ています!とお伝え出来ました。人生、何が起きるか分かりません。

長時間、暑い中、応援してくれる人がいて、感謝です。海は孤独に感じるけれど、孤独ではない。感染対策がきっちり取られ、多くのスタッフに支えられました。大会開催にあたり、準備が大変だったことが分かります。

この場を借りて、感謝の気持ちを伝えたいです。  本当にありがとうございます。

未知の可能性にワクワクします

これまで、不可能と感じていたことに対して、達成すると人生が変わる。

そんな気持ちです。ワクワクしながら、行動すると結果がでるように感じます。

初めて聞いたときは長距離スイムに驚きましたが、

5㎞を海で泳ぐことはもしかしたら可能ではないか思えました。可能でした。日本のあちこちの海や海外でも泳いでみたいなぁと思います。

そして、イメージトレーニングが大切です。ハプニングがありましたが、最後まで楽しんで泳げました。

未知の可能性にワクワクします。次はタイムを少しでも短縮したいと思います。

今後さらに長い距離も泳いでみたいなとも思います。

嬉しいことに泳いだ後は体重が1.5㎏減っていました。海水を飲んで、お腹は一杯でした。

泳いだ後に食べたらすぐに戻りましたが、、、。

人生を生涯かけて楽しみましょう。参加者には70代の方もおられました。エネルギーに満ち溢れています。

歳を重ねても元気で好きなことができることは幸せです。目標を持つことも大切です。

皆さんのチャレンジもぜひぜひ、教えてください。

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

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