今日は試験シリーズです。みなさんはElTisという試験をご存じでしょうか。
この試験は、高校生が留学に行くときにまず受ける試験として、多くの留学生が受験をします。
特に留学生がアメリカの高校に入るためには、この試験の受験が必須条件としており、高点数を取ることが必要とされています。留学にいくためには、英語を勉強して、この試験で高得点を取ることが、第一関門となります。
このElTisという試験は特殊なもので、なかなか具体的な対策が記載されている書籍や問題集は書店やネットでは出回っていません。
これから留学を目指して受験をしていく方にとって、少しでも情報提供ができればと思います。
必要な合格点
どれくらの点数が必要かと言いますと、
アメリカは250点満点中222点。全体の88%以上で合格。
留学の国により、求められている点数が異なります。カナダは220点以上。留学団体により、各々の国に必要な合格ラインが決められております。詳しくは所属の留学団体にお問い合わせください。
全体的なレベルは英検2級から準1級程度の問題ですので、中学生や高校生が留学を目指して、
受験するのには、結構ハードルが高いと言えます。
これまで、英検3級や準2級の方は、かなり難しいと感じると思います。しかし、対策をしていくことが大切で、合格点を目指した勉強が必要になります。
留学に行くという目標のために、頑張って勉強をしていきましょう。
試験の構成はListening とReading
まずこの試験の構成はListening とReadingで構成されております。
全体の試験時間は80分。回答は複数選択肢問題です。
リスニング30分程度、リーディング50分程度。
この記事を読んでいる方は、これから留学に向けて受験する人、既に1回目の受験を終えていて再度トライする人、受験生の親御さんなど色々なかたがおられると思います。
本当に情報が少ない中で、苦労している人が多いとおもいます。
この記事は2022年に受験をして合格。2023年から1年間のアメリカ留学のために渡航。現在留学を終えて帰国。
帰国した高校生の体験インタビューから、準備期間、内容について振り返りまとめていきます。
試験問題
試験問題は、公表されていません。試験問題の持ち帰りができないようになっています。受験生の記憶からどんな問題が出たのかを聞くぐらいしかできません。受験後の返却もないため、自分が正解した問題や間違えた問題がどこだったのかが全く分かりません。点数を教えてもらえるだけです。この方法は受験生にとっては、とても勉強しにくいものです。
留学の基準の合格ラインに到達できていなければ再度受験することになります。
2.3種類の試験問題があり、再受験の時は試験問題が異なっていることもあります。
毎回、問題を作り替えてくれる、答案も返却されるシステムなら良いのですが、留学団体によってはそこまで手が回らない状況なんだろうということが分かります。
出題された問題
リスニング
Part1: 写真の提示があります。
例えば、教室で先生が講義をしている写真、生徒が前で発表している写真、廊下で先生と生徒が話している写真、自転車置き場、カフェテリアなど4問。
Part2:数学の問題4問
足し算 addition
引き算 subtraction
掛け算 multiplication
割り算 division
分数 fraction
小数 decimal
の表現は必ず覚えておくと良いです。これらが組み合わせで、数式を選ぶ問題です。
Part3:教室での会話から質問がありそれの回答を選ぶ 6−9問
Part4:学術的な講義の内容を聞いて、4つの質問に答える。
ほぼ必ず出るのが、数学の計算問題を聞き取り計算する
教室で先生が指示をした内容を理解する
教室での会話です。
リーディング
語彙の類似語や説明しているものを選ぶ問題 語彙のレベルは英検準1級レベル相当で10−13問
文章題が大2問 1問につき問題が4−5問
アメリカの独立宣言
アメリカの多様な社会 るつぼ文化
アパッチ戦争 apache wars
アメリカ先住民 indigenous peopleとインディアン
ワクチン vaccination
南極大陸の気候と野生生物
桜と紫式部
シェクスピアの作品
アメリカ人の疾病と健康への認識 など。
試験対策
過去問や対策の教材がなかなか手に入らないのです。
それでも、探せばあります。
高校生交換留学試験対策問題集が音声CD付きで3冊セットで販売されています。
価格は3冊 9,500円です。高いなあと思いますが。(送料別になります。)
まずはこれを手に入れて、どんな試験問題が出てくるのかの予想をしましょ!
実際の試験問題と型式が似ており、同じではないのですが類似問題がいくつか出されています。
それから、ELTis の受験ガイド本は毎年トフルゼミナールから出ています。この冊子は神本。
こちらは、無料でもらうことができますので、ぜひ手に入れてください。
実力テストもできるようになっています。
単語集もしっかりと掲載されていますので、単語を覚えていくときに利用してみると良いでしょう。
コピーをして、何度も書き込んだり自分の単語帳を作って覚えていきます。
長文は英検の2級、準1級の問題を解いていき、とにかく英語に慣れていくのが近道。
リスニング力は長期間で少しずつ身につけていくことが必要です。
英語の音声を毎日聴いて、シャドーイングして英語脳にしていってくださいね。エルティスが合格した後も、とにかく毎日英語に触れて、留学までスキルをアップしていきましょう。
合格した高校生が実施した内容
例:アメリカ希望:高校1年生 受験準備期間は10ヶ月
- 対策問題集3冊を3回解く
- ELTis の受験ガイド本を何度も読む、ガイド本の単語を覚える
- 英語のストーリーCDを毎日1本、真似して口に出していく
- 単語を覚える
- 英検の問題集を1冊する
- 映画やドラマを英語で聴き、字幕を英語にして見る
- 毎日約30分間、自分のコミュニテイを立ち上げ、応援してくれる仲間と対話を続けた。英語と日本語で配信
果てしないように思える学習も、全て留学で使えるためのものです。高校の授業が全て英語です。
準備が海外(アメリカ)の高校の授業の手助けになることには間違いありません。
準備期間があまりない方は、上記の冊子をまずやってみてください。
英語を聞く環境を家族にも協力してもらい、毎日を英語の触れる環境にして見るところからスタートです。トイレにも、台所にもリビングにも自分の部屋にも英語が聞こえてくるように音声を流しておきます。☜これが効果的。
当たり前ですが、海外に行くと、全てが英語や他の言語の環境に変わります。
チャンスは準備をしている人のところにやってきますよ。
未来への夢のために、頑張っていきましょう!必ず辿り着けます。
中学生、高校生のみなさんがエルティスに合格し、自分の行きたい国に留学できることを祈っています。
皆様にとって少しでも、情報提供できれば幸いです。こちらは2023年受験の情報です。
細かいところは改訂されている可能性がありますので、最新情報も得てください。
最後まで読んでくださりありがとうございます。