みなさん、サワディーカー!
私はコロナ前から登山を始め、これまで近くの山を含めると50回ぐらい登山をしてきました。
山を走ることは年に1回あるかないかの初心者。
そんな私が、今回初めてのトレラン大会に出場してきました。
そのことをお伝えしていきたいと思います。山が好きな方、トレランに興味のある方、これからトレランを開始しようと思っている方、加賀海岸シーサイドトレイルラン大会について関心のある方対象の記事になります。またプロが目指すロングの大会についても紹介したいと思います。
トレランとは
まずはトレランとは何の略でしょうか?
トレイルとは一般的には自然の中にある未舗装路のことを言います。未舗装路には林道、砂利道、登山道などがあります。それらを総称したのがトレイルです。
そしてその未舗装路を走るのがトレイルランニングです。一般的には通常のハイキングコースや登山コースを利用しますので、登山者と遭遇することは時々あります。
加賀海岸シーサイドトレイルラン
2023年4月8日に開催されました。
私は海と山が好きで、この大会は海岸と山の両方を楽しみさらに山を走るということが一度に叶う、うってつけの大会です!トレランはレースによって累積標高差が異なるため、距離だけではなくこの累積標高差を併せてどのレースに出場するのかを自分のレベルに合わせて考える必要があります。加賀シーサイドは初心者でも参加できるコースです。
さて、ここから、大会のことをお伝えしていきます。レースは一般の部と親子の部、キッズの部の3種類がありますので、子供から大人まで参加できる大会です。
キッズとファミリー
- Aコース(約6km)
- Bコース(約3km)
一般の部
- ロングコース(約30km)
- ミドルコース(約15km)
距離で2種類に分けられており、エントリーするときに自分が好きな方を選択します。私はデビュー戦なので、ミドルコースに出場しました。エントリー時期は大会の2か月前からスタートします。トレラン仲間からの情報ですと、とても人気のある大会ですので、すぐに定員に達してしまうそうです。
人気のあるマラソン大会でも同様で、先着順でエントリーできる大会は数分で締め切ることがあり、どうしても出場したい場合はパソコンとスマホの2台からエントリーする、事前に必要な入力を作成しておき、コピーして貼り付けをするなど、みなさん獲得権利争いに苦労されています。
そのことを事前にを教えていただいていたので、エントリー開始日時に、パソコンを開き、準備をして構えていました。(必死ですね)OKでした。エントリー完了すると、0関門突破ということで、ほっとします。
参加資格と費用
加賀海岸シーサイドトレイルラン大会の一般の部の概要をチェックします。
- 高校生以上の健康な男女
- 自然環境と開催地域に対する配慮とマナーを守って大会に参加できる方
- 主催者が定める競技規則を遵守し、新型コロナウイルス感染防止対策に協力できる方
- 制限時間5時間
と記載されています。過去の大会のタイムは求められていないので、初心者向けと言えます。
大会によると、過去に出場した大会のタイムやロングを走った実績でポイントを獲得していき、そのポイント数が何点以上という条件がついてくるものがあります。上級コースを狙う選手は、そのような大会に出て、上を上を目指していきます。
参加費用はロングは9,000円、ミドルは7,000円です。
この大会は地元枠というものがあり、加賀の橋立町・黒崎町・片野町・下福田町・上福田町・畑町・上木町に在住の方は1,000円で参加できて、地元の方にとっては大変お得な大会です。しかし、地元参加は20%とスタートのときに大会運営側が残念そうにスピーチしていました。あまり知られていないのかな?
レースにより、参加費用は異なりますので、気になる大会がありましたらホームページを見てくださいね。
トレラン時の持ち物
トレランシューズ、携帯電話、飲み物、防寒対策は必須です。
トレランシューズ
マラソン大会と異なるものに、シューズがあります。山道を走るため、滑り止めがついているトレラン専用のシューズがおすすめです。ロードであれば厚底シューズが軽くて走りやすいのですが、ドロドロの道では滑りやすく、山には向いていないことが分かりました。
私は以前に、登山用とトレラン用があることを知らずに、登山用(歩く方)シューズで30㎞走ったことがあったのですが、足が重くて長距離を走るのには向いていませんでした。用途により使い分けることが必要です。
お店の人に山を走ると言って進めてもらったシューズでしたが登山用というオチでした。私を担当してくれた店員さんは登山には詳しいのですが、トレランシューズがあることを知らない?のかなと感じました。もう少し、調べてからお店に行けば良かったな。使用後はもちろん返品できません!登山用シューズももっていなかったので、まあいいか。買い直しをしました。これから購入される方は気を付けてくださいね。
携帯電話
位置確認のために地図アプリを入れて、自分の場所を確認することに使用し、緊急時には連絡をとらないといけません。あとは、美しい景色を写真にとることができます。
飲み物
補給場所(エイド)が少ないため、自分でエイドまでの水分と食料を持って走ります。ジャケットのポケットに飲み物を差し込んで、ストローで飲むものがあります。これは便利ですね。距離によって、必要な飲み物と食べ物の量が異なってきます。ロングほど、たくさん持たないといけないので、重さに慣れておかないといけませんね。
防寒具
山とロードでは気温の高低差が大きいため、ジャケットや下着の防寒対策をして走ります。寒くなれば途中で上着を脱いだり、また着たりと調節しながら走ります。
テーピング
今回初めて、両足首にテーピング固定をしました。テーピングは外傷予防、固定させて安定させる役割があります。山を走るときはテーピングをした方が良いというベテランランナーからのアドバイスでした。確かに安定して走りやすかったです。
トレラン時のマナー
スタート前に、ブリーフィングと言い、運営側からコースの説明、天気情報、危険な場所などの説明がありました。コースはホワイトボードを使い、地図を見ながら説明を受けます。エイドも場所も確認しました。
登山者に近付いたら、歩行に切り替えて驚かれないように注意します。
これは、ゆっくりと登山をしていたら、後ろからバタバタと足音が聞こえてくると、熊かな?イノシシかな?なんて恐怖を感じます。本当に、山には野生動物がいて、動物に遭遇するのです。実際にタヌキ、鹿、イノシシ親子に会いました。そーっとしていると、動物たちも去っていきます。
そのため、登山者に近づいたら声をかけ、追い越し・すれ違い時、混雑時、路面状況の悪い時は歩きに切り換えるのがマナーになっています。
どこから来たの?
関西です。海のない県からです。
( ̄∇ ̄;)ハッハッハ。何回目?
初めてです。
関西から来て、一人でこのコースを走っていることを話すと驚かれ、また歓迎されました。何人かで走っている方が多いのかな?という印象です。
初めましての人との出会いがあり、すれ違いにおしゃべりがあり、先にゴールをされていたのでゴールで待っていてくれるという温かいランナーたちだなあと感じました。
エイドで水分補給とエネルギー補給を軽くして、残り後半を走ります。ここで、ロングとミドルのコースが異なるのですが、私は前を走っている人について行ったら、ロングの方に進んでしまいました。後ろから来たランナーにこちらはロングだよ!と言ってもらい引き返しました。コース間違いするところでした。
もう一度エイドまでもどり気を取り直し、ここからは山に登り、海岸沿いを高いところから見ながらゴールを目指して走ります。走っていると、木にマーキングテープがあり、それを目印に進んでいきます。もし、しばらく走っても見えてこない場合はコースアウトをしている可能性を考えて、マーキングテープが見えるところまで引き返さないといけません。
前にも後ろにも人が見えなくなってきたら、要注意です。人が見えてきても、コース別れの時は、自分のコースなのかを確かめないといけないことが分かりました。足元、一歩、一歩を考えながら、走りかなり頭を使う印象です。
入賞者には石川産のお米が景品になっていました。なんと嬉しい景品です。そして1位から3位に入ると翌年の招待選手になれます。
挑戦してみること
新しいことに挑戦すると、これまで見えなかった世界が広がることを実感します。
こんなに楽しい大会ならまた出てみたいな、他も出てみようかな、なんて思います。
挑戦していく人は最初は、短い距離からのスタートだったと思います。そして、距離を少しずつ伸ばし、また回数を重ねていくとそこから見えてくるものがまた出てくるようです。
皆さんはトレランの世界に100マイルレースがあるのをご存じでしょうか。
世の中には想像を絶する大会があります。友達で出場している人がいますので少し紹介をします。
ウルトラ・トレイルレース
日本の大会で最高峰と言われているものに、UTMF(ウルトラトレイル・マウントフジ)レースがあります。富士山をぐるりと1周する国内最高峰のトレイルランニング大会です。 制限時間の46時間以内に総距離170.3kmを駆け抜ける壮大なレースは、海外のトレイルランナーからも人気を集め、外国人ランナーも多数参加するそうです。
ランナーは約15分ぐらいのわずかな仮眠をとりながら、2日3日を走るレースとなり完走率は41.5%と、過酷な厳しいレースです。100マイルを走る体力も素晴らしいですが、時間の管理が大変難しいことが想像つきます。
富士山を眺めながら、山をランニングするのは魅力を感じますね。
100マイルを走り切ったランナーたちは、へとへとの疲労困憊にもかかわらず、また出たいという思いに駆られて、翌年も挑戦する人が多いようです。なんとも、素晴らしいですね。今年2023年は4月22日に開催されるようです。朝活メンバーからも出場しますので、皆さんで応援しましょう!
ここから世界の過酷なレースを少し紹介します。びっくりです!
このレースは特殊で、斜度50度の急斜面に、イバラだらけの藪。隠された56のチェックポイントがあり、GPSや時計の所持を許されず、地図とコンパスを頼りに昼夜問わず216kmのコースです。過去4回のレースで105人が挑戦し完走できたのはわずか4人という、異例のレースもあります。
GREAT RACEはNHKBSで放送されており、見たことがあります。疲労と不眠のためランナーの中には幻覚が見えてくる人がいるようです。相当な訓練を積み重ねた人が出ています。完走率4%というのも挑戦者の気持ちを駆り立てるのでしょう。
1週間分の食料と水を持ち、走ります。命をかけたレースですね。砂漠は暑さと水分管理との闘いです。
こんな過酷なレースに挑戦している日本人が何人かいます。
北極は海に浮かぶ氷の上を走ることになり、氷の裂け目などによってランナーが海中に落下も100%無いとは言えないと思います。さらにマイナス25℃~マイナス40℃、風が吹けば体感気温はマイナス60℃まで下がるという恐ろしいものです。
北極も南極も、シベリアもとにかく雪の上を走ります。髪の毛、眉毛はもちろん手足は冷え、寒さに耐えながら、どんな思いで走るのでしょうか。
世界には過酷なレースが沢山あることが分かりました。そして、それに挑んでいるランナーがいること、あえて難易度を上げて、完走率を低くしているレースもあることを知りました。難しいから、挑戦しようという思いが出てくるのでしょう。達成すると、次の目標を求めて進む方たち。私はそんな過酷な挑戦に挑む人からお話を聴きたいと思います。お知り合いがいましたら、紹介してくださいね!
みなさんも、マラソン、ハイキング、登山、トレイルラン、興味のあるものからスタートしてみませんか?
壮大な自然が待っています。また、完走後の達成感はたまらないです。これだから、また出たくなる?
今日も最後まで読んで下さりありがとうございました。