大学院って何?

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Magandang hapon po! (マガンダン ハーポン ポ !)

タガログ語でこんにちは!

今日のテーマは大学院についてお話したいと思います。

大学院って何? 何するところ? 年齢制限あるの? 

私は1年前に大学院の博士課程を修了することができました。

1年経過した、今思うことを書いてみようと思います。

目次

大学院とは

一言で表現すると、

学問の追究・研究をするところです。

修士課程2年と博士課程3年(医学は4年制)があります。

または前期博士2年、後期博士3年コースや、少ないですが5年一貫のところもあります。

私は、修士課程2年の後、博士課程4年の合計6年間、行きました。

講義を受けて必要な単位をとりながら、自分の専門となるテーマを見つけて、それを追究していくことをします。

修士課程

  • 私の場合、修士課程の2年間は医学・最先端の医学治療の研究を学びました。
  • 授業をうけながら、各分野の幅広い研究をいろいろと学ぶことができました。               それを通して自分の専門の脳科学を深めていきました。
  • 運動と食欲と疲労の研究について研究計画を進めていきます。
  • 食欲や疲労について人を対象に脳磁図を使って実験をしました。

最初の1年間は、研究室の教授からいろいろと教えてもらいます。

体力的にも辛かったのが、24時間2日間の泊まり込みで実験をしていた日もあります。

ストレスホルモンの実験では、4時間毎に自分たちで採血や唾液から採取をして、コルチゾールのデータを集めていくこともしていました。

病院で看護師として働いているときは、コルチゾールという存在は知っていたぐらいで、それがどのように人に作用しているのか、どのような影響を私たちの身体に与えるのかなど知りませんでした。そんな余裕は無かったように思います。患者さんに検査データのことを聞かれても、医者の仕事だと割り切っていたかもしれません。

大学院では実験を通し、一つ一つ学んでいく過程が、大変おもしろいなと感じていました。

脳磁図は(MEG=Magnetoencephalography)と呼ぼれ、非侵襲的脳機能イメージング法の一つです。

脳磁図についてはまた別の日にまとめたいと思います。

今まで知らなかった知識に出会うたびに、わくわくする自分がいました。

博士課程

4年間は研究を中心に、幅広く学ぶことができました。

  • 研究を深めたこと
  • 母子、親子関係の研究
  • 学会発表(国内・国際)他大学との交流
  • 英語プレゼンテーション
  • グローバルヘルスの研究 マラリアを主に寄生虫学を学びました。
  • 国際交流
  • 地域連携活動
  • 災害支援活動

博士2年目の時に、アフリカガーナの病院に、ボランティアで行くことにしました。

そこが、私の大きな分岐点だと思います。人生のターニングポイントってきっと、それぞれあると思います。

入学試験

英語の試験がありました。リーリングの読解問題と英作文でした。
小論文がありました。
研究に関する調査書を書きました。自分がしたい研究について、いくつかの質問がありました。
教授との面接があります。

学費はいくら

  • 入学金 282,000円
  • 1年間の学費 535,800円    
  • 前期267,900円 後期267,900円
  • 上記は国公立大学の場合にかかる費用です。 

私は6年間で約300万円かかりました。私学の大学院だと、もう少しかかります。

あとは

  • 交通費です。

大学院のメリットとデメリット

メリット

  • 大学院では学びたいと思えれば、いくらでも学べる環境が整っていることです。

研究に集中できる場と人材がそろっています。

  • 図書館が自由に使えます。6年間で1800冊以上の本を読むことができました。(年間約300冊の計算です)
  • 研究や業績が良いと、修士の終わりに大学院表彰を受けられます。こちらは修了式での表彰と賞金をいただくことができました。学会表彰あります。自分ががんばれば、認めてもらう場所があります。
  • 大学院生ですが、嬉しいことに学割が使えるんです。

学割優遇は結構、ありました。だから、大人になっても学生割引で、長距離電車の旅行に行くことができました。

  • 研究によって得た幅広い知識をいかし、選択肢を広げられることができると感じます。博士号は世界共通だから、博士を修了したあとには企業、大学、海外からもオファーがたくさん届きます。内容や場所や時期などの条件があり、それが自分に向いているかどうかは別としてです。
  • 大学院の教員の道があります。 教えることが好きな人は良い職業だと感じます。私も今、この道に進んでいます。

デメリット

  • 費用がかかることです。先ほど、修士と博士で300万円かかったと言いましたが、これを高価なものと思うかもしれません。自分への投資と思うと、がんばれるのではないでしょうか。

私の場合は、働きながらの学生でしたので、国や企業からの支援はもらうことが出来ませんでした。そういう面では、働いても子育てにお金がかかる時期であり、生活が苦しいときがあります。働きながらの大学院生活はデメリットがあります。

しかし、収入によって奨学金をもらうことが出来ます。奨学金はいろいろな案内がありますので、自分で調べたり、学生支援センターなどで情報をもらうことができます。

海外の大学院では給料をもらいながら、研究ができるところがあります。

日本でも奨学金は年齢や経済状況の条件が合えば、利用できるものはぜひ、申請してください。

  • 大学卒業後に、すぐに大学院に進む場合、博士修了までいくと、20代後半になります。そのあとの、正規雇用が大卒よりも少し難しくなることが日本での問題点です。ポスドクという身分がありますが、任期付き、非常勤雇用がほとんどで、給料が安いのが難点です。

また、結婚、出産、子育てのライフイベントと重なり、余裕がないことも多いです。

  • 論文やレポート、課題をこなすのに、時間が必要です。

働きながらの学生は時間との闘いでもあり、土日祝日も無かった日もありました。

教授には時間を合わせていただき、指導をしていただけたことに感謝です。

1日15時間ぐらい勉強する日があります。夏休みは子供と机を並べて勉強タイムをしていました。

1日17時間勉強とか、、、。そんなことをしていた日がありました。

こんな経験は、大学院生になったからきっとできたことだと思います。

博士号をもらうには

必要な単位を修得し、研究論文を書いて、審査会に合格することです。

審査会では何名かの教授たちの前でプレゼンテーションを行い、質問に答えます。

英語の試験もあります。それら全てに合格できれば、修了となります。

私は働きながら、家庭をもちながら、困難なことがたくさんありました。

長い年月をかけて、終えたとき、サポートしてくれた研究室の教授やメンバーに感謝の気持ちでいっぱいでした。そして、もちろん温かく見守って支えてくれていた家族にも感謝です。夫にも子供にも負担をかけたことが多々あったと思います。

そして、ありがたいことに職場の理解がありました。授業や試験を受けないといけないとき、同僚が時に勤務を変わってくれたこともありました。自分の職場から大学院に行くことを応援していただくことができました。そのことは大きな励みになりました。学ぶことに理解のある職場であり、感謝しています。

私は、今1年経過して振り返ると、大学院で学べたことは、自分の大きな宝物だと思えます。自分の価値観が変わり、世界に目を向けることが出来るようになりました。企画することが好きになってきました。サポートしてくださった人への感謝の気持ちを持ち続け、人との出会いやつながりを大切に、また研究によって得た知識を世に貢献できる人になりたいと思います。

また、私が大学院に行きたいと思ったときに、大学院に関する情報が大変少ないと感じました。この記事が、これから大学院を目指す方に少しでも役に立てば幸いです。

学ぶことに年齢は関係ないのだと思っています。

今から8年前になりますが、

きんちゃんの愛称で有名な萩本欽一さんは73歳のときに大学に入学しました。そして、部活にも入り、大学生活をエンジョイされ、8年後の今、81歳でユーチューバーとして、大学での知識を活用し、世に貢献しています。

一人一人、夢がありその夢を叶えるための行動が必要なのかもしれません。

やりたいことがあるならば、勇気を出して動くことが大切であると感じます。

今日も最後まで読んで下さりありがとうございます。

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