ヤマビルを知ろう! 日本に生息する身近な生物 

 日本の山で4月~10月ごろに遭遇するヤマビルについて紹介したいと思います。そして、キャンプやハイキングやトレイルランニングを楽しむためにも、私たちは吸血されないための対策について知ることはとても大切です。なぜなら、吸血されると、出血して、心理的なダメージが生じます。そして、ものすごく強い痒みが長期間、持続します。しかし、ヤマビルの特徴と対策を知っていればそんなに怖がることはないです。そして、むしろかわいい。愛おしくなるかもしれません。この記事ではヤマビルに愛着を持って、以下ヤマビルちゃんと呼びたいと思います。山やアウトドアの時間を楽しむためにも、ヤマビルちゃんについて正しい知識をお伝えしていきます。

目次

ヒル、ヤマビルちゃんの生態

環形動物門(学名: Annelida)に属する総称です。

多くが原則として体節をもち、体は環状の柔らかい体節に分かれている蠕虫状の動物です。

ヤマビルちゃんは本州から沖縄に生息。陸に住み、沢や沼や落ち葉の下など湿気の多いところを好みます。

環体類には(ミミズとヒル)、多毛類(ゴカイ)を含みます。

一見、動きも形もミミズと似ているため間違えます。

活動期は、4月から10月ごろで、特にヤマビルちゃんの生息や活動に最も適した気象条件(気温、湿度及び降水量)になる6月から9月までは多いです。特に雨後は活動が活発です。

円筒形で体長2~5cmで、伸びると5~7cmになります。体の前後腹面に吸盤があり、            ほふく前進し、尺とり虫のような動きでヒトや動物に接近し付着します。                   

ヤマビルちゃんの動き

ヤマビルちゃんの動きがよく分かる動画があります。チェックを!

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ヤマビルちゃんは、動物や人が吐く息に含まれる炭酸ガスや体温などで、その存在を知り移動します。

移動速度は1分に1m程度とのこと。小さな身体でこのスピードはとても速いと感じます。

そして、寿命は3~5年程度とか。

円筒形で体長2~5cmで、伸びると5~7cmになります。体の前後腹面に吸盤があり、ほふく運動で(尺とり虫のように)ヒトや動物に接近し付着します。

このヤマビルちゃんは吸血するのが特徴です。吸血時は、痛みも痒みも全くありません。

ヤマビルちゃんに吸血された後の症状

あっ!手や足にくっついている。吸血された!とおもったときには、すでに遅し、吸血された後。

吸血の際に、吸血時の痛みをなくし(麻酔作用)、血液の凝固を妨げるヒルジンという物質を出します。

そのため、本人は吸血されていることに全く気づかず、しかも止血しても、吸血後傷跡が深いため、

出血が数時間、だらだらと続きます。

ティッシュで押さえた後、バンドエイドを貼っても、しばらくするとまた出血してきます。

2~4時間ぐらい続きます。

ヤマビルちゃんの予防方法

服装は長袖、長ズボン。登山用スパッツを使用。

スパッツとは、足に被せるための膝下から靴までの長さのシューズカバーのことです。

ヤマビルちゃん専用の忌避剤(主成分は虫除けと同様ですが、忌避効果の持続性を高めたもの)を

服と靴、リュック、帽子に塗布。

ヤマビルちゃん専用の薬剤は刺激が強いため、直接皮膚には使えません。

市販の虫除けスプレーなどでも短時間(2~3時間)は十分な効果があります。

歩行中、30分~1時間に1度は足元などを見て、吸 血されていないか確認します。

また、自分が見えない部分で特に背中や頭部、足の後ろ側などは、仲間同士で確認すると良いです。

休憩時間の注意は、腰を下ろす時や手を付くときは、周囲にいないかどうか、足踏みをしてから。

ヤマビルちゃんは音、呼吸に反応して出てきます。

3人で歩いていたら、1人目の足音で気が付き、2人目で地上に顔を出し、そして3人目でヒトにくっつくと言われます。3人目以降が危ないですね!

また、リュックや腰掛のマットを地面に直接置いて、持ち上げる時は、

ヤマビルちゃんや害虫が付着していないか確認してくださいね。くっついている時があるようです。

遭遇したときの対処方法

塩をふりかける 

これは、効果抜群でした。

先日私たちはヤマビルちゃんの生態観察をすることにしました。

5gの塩をふりかけると、ヤマビルちゃんはすぐに身体を小さく丸めて、動きがストップしました。

その後、救急蘇生のために水で洗いましたが、動きは戻らなかったです。

ご臨終でした。(ごめんなさい)Na⁺ Cl⁻ が体内の水分を吸収して脱水になったのですね。

ただ、血液を栄養にして、卵を産み増殖するため、発見したらこのような駆除が必要だそうです。

特に、自分が吸われたら、心理的に駆除したくなるかもです。

消毒用エタノールをかける

食酢をかける

ヒルスプレー・虫よけスプレーをかける(市販のものでOK)

吸血後の対処方法

これだけの注意を十分にしていても、やってきます。

そして、気が付かないうちに手のひらや足首や、首筋などに這い上がってきます!

気が付いたときには、時すでに遅し!

ヤマビルちゃんの取り除き方

 次の方法でヤマビルを自分の身体から除去します。

  • 吸盤を剥すようにして、爪で取る。手袋の上からはなかなか剝がれません。
  • 塩や消毒用エタノールをかける。

 

自分の傷の処置をします。まず、すぐにやること!

傷口を指でつまんでヒルの唾液成分ヒルジンを搾り出し、消毒用エタノールや水で洗う(治りが早い)

 清潔なガーゼで止血し、絆創膏を貼って、血が流れるのを抑える。

(抗ヒスタミン剤軟膏を塗布すると、痒みが少しは抑えられる。

血液が流れてくるので、2~3時間ごとに絆創膏を貼りかえる。

半日以降に、皮膚や身体に異常を感じたら、(発疹や腫脹、熱感、疼痛、発熱など)皮膚科受診へ。

世界の医療では、現在も抗凝血薬でワーファリンの代替薬として使用されている地域もあるようです。

確かに、血液が凝固しにくいですね。医療用ヒルというものがあるようです。嬉しい治療ではないですね。

ヤマビルちゃんのまとめ

私は登山中に、友達がヤマビルちゃんに吸血されました。(もちろん、対策はおこなっておりました)

話に聞いていた通り、気が付いたときには、手のひらにいました。目撃!

「やられた!」

爪で剥がしましたが、吸血されておりました。悲しい、、、。

その後は、4時間ぐらい、だらだらと出血が続いておりました。

その夜ぐらいから痒みが出てきたようです。そのお友達の経験から、

1か月ぐらい強烈な痒みが続くと話しておりました。

私はまだ、吸血の経験はないですが、近いうちにやってくるかもしれません。

予防行動を取り、もしヤマビルちゃんが身体にやってきたときは、落ち着いて対処して、

山ライフ、アウトドアライフを楽しんでいきたいと思います。

みなさんもコロナ禍の中で、行動が制限されておりますが、ヒトが少ない自然の中に足を運び、

生き物とうまく付き合いながら、身体を自分たちで守りつつ、自然を楽しんで欲しいと感じます。

ヤマビルに吸血されたぐらいでは、貧血の心配はございませんので、ご安心を。10ccも吸わないそうです。

傷部位からの感染症にならないようにご注意を。

このような素晴らしい景色が待っています。ヤマビルちゃんとお友達になれるかもです!

最後まで読んで下さりありがとうございます。

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