ベトナム語のあいさつです。こんにちは。ごきげんいかがですか?
今月はベトナム語にハマっています。
みなさんの週末はいかがお過ごしでしたか。
梅が咲きだしていて、極寒が終ったんだなと季節の変わり目を感じています。
これからの桜の開花、満開が楽しみです!
今日は、SDGsの11の目標「住み続けられるまちづくり」をテーマに
住み馴れた自宅で最期を過ごし、最期を迎えることについて考えていきたいと思います。
ターミナルケアを迎える場所
みなさんは今何歳ですか? 突然質問して、すみません。
今から、その□の年齢になったときのことについてお話していきます。
時計を2040年に合わせます。カチ、カチ、カチっと。
そんなに先の未来ではないです。近い未来のこと。
将来人口推計により、2040年を推測し、今の現状で進んでいくと、
衝撃です。 どういうこと?
終末期を過ごす場所は、医療機関が55%、自宅が12%、介護施設が2%、その他が2%となり、残りの29%は受け入れる場所がなく、あふれてしまうということです。
医療機関や介護施設の病床数、定員の増加が無い場合で考えると、このようなことが推測されるという結果になりました。
ここで時間を今に戻します。
入院中の孤独な状況
4年前からコロナの状況下で、病院に入院すると、対面での面会が全く出来なくなりました。これまで、毎日、短時間でも面会に行き、入院患者に会えていた状況は一変しました。
一旦、入院すると、基本的には退院までは、患者さんと家族が直接肌を触れたり、近距離で会うことが無くなり、孤独な入院生活になりました。独歩の方は、自分で動いてガラス越しでの面会は少しできますが、車いす、ましてはベッドでの寝たきりの患者さんのレベルであれば、家族との面会は困難であり、制限されてしまいました。スマートフォンで電話ができるかもしれませんが、ご高齢になるとそのような機器を使うこと、充電するという行動も思うようにできなくなり、会話も閉ざされてしまいます。
最期(ターミナル)に病院から家族が連絡を受け取り、家族がかけつけますが、面会時は防護服を着て、短時間だけの面会、もしくは一人だけの面会などです。人数制限で、大切な人と会えない最期があります。
コロナが落ち着いた今、徐々に緩和はされてきましたが、まだまだ全国の病院では面会制限をしています。入院中の患者さんが外泊から帰ってきても、2日間は個室で隔離されることがあります。
人と会うこと、外部からの刺激が閉ざされてしまい、孤独な入院生活になりました。
最期は在宅で過ごしたい
日本国民の約60%が、自分が住んできた家や地域で最期まで生き抜きたいと願っています。
この60%には自宅で療養して状態が悪化したときに、医療機関を利用したい場合も含まれております。
しかし、現状は在宅で実際におこなわれている看取りは13%です。
残りの50%は、家に帰って過ごしたいと願っていても叶えられていません。
入院生活での面会に多くの制限があるようになり、自宅で過ごしたいという思いはさらに増えてきていると考えます。
住み馴れた場所と環境で、できるだけ長く過ごせるためには、在宅を希望する方には自宅で最期を過ごしたいという自分の希望が出来る限り叶えられるために、ハード面とソフト面の住み続けられるまちづくりが必要になってくると考えます。
終末期を迎えることを考えた時に、療養の場所に関する調査がありますので紹介します。
全国の55歳以上の男女5,000人を無作為抽出法により面接聴取法で行いました。回収率は63%です。
療養での希望では、上位から
自宅で介護して欲しいが41.7%、
介護老人福祉施設に入所したいが18.6%
病院などの医療機関に入所したいが17.1%
介護老人保健施設が11.5 %
親族の家で介護して欲しいが5.8 %
子供の家で介護して欲しいが2.3 %
子供の家が、意外にも少ないです。親は子供には迷惑をかけたくないと思う心理でしょうか。
こちらは、世界各国も知りたいなと思います。国、個人による価値観や自立度、家族との関わり方により、違いがあるのではないかと考えます。
参考文献:厚生労働省 在宅医療の最近の動向
在宅の看取りの現実問題
自宅で介護して欲しいと望んだ場合、そのためには家族に介護してもらうことが必要です。大きなサポートになります。
また、対象の介護度に合わせて、在宅医療、介護サービスが必要になります。
家族の負担がまず問題になります。高齢者夫婦2人暮らしの場合は、介護する方の健康状態も心配です。病気を患いながら介護をしているケースがあります。お互いに介護し合うこともあります。
また、家族と同居する方法、それが叶わない場合、
特に、自分の住まいと離れて住んでいる家族を介護するということは、仕事を持っている家族は、休みを利用して帰省する、介護のために仕事の時間を減らすなどを考えるでしょう。同居を選び、介護に専念する場合は、職場を変える、休職する、または退職するなどの大きな変化をしなければならなくなります。そこにはキャリアの問題も生じます。仕事だけではなく、それぞれの家族のお世話があり、小さな子供を育てている場合は、子育てと介護という二重の負荷がかかります。
介護のために単身赴任で介護をすると決めた場合は、その家族とは離れて暮らすことになります。それぞれの家庭により、抱えている問題が出てくるでしょう。
生活の必須じかんや家族との過ごす時間を削ってケアをしている現実があります。
地域包括ケアの5つの視点
在宅での看取りを実現するためには入院、退院、在宅復帰を通じて、5つの視点での切れ目ないサービス提供が必要になってくるでしょう。国が提示しています。
医療、介護、予防、生活支援、バリアフリーの整備が継続的に活用できれば、在宅で終末期を迎えるという人の根本にある願いに近づいてきます。
①医療との連携強化
・24時間対応の在宅医療、訪問看護やリハビリテーションの充実強化。
②介護サービスの充実強化
・特養などの介護拠点の緊急整備(平成21年度補正予算:3年間で16万人分確保)
・24時間対応の在宅サービスの強化
③予防の推進
・できる限り要介護状態とならないための予防の取組や自立支援型の介護の推進
④見守り、配食、買い物など、多様な生活支援サービスの確保や権利擁護など
・一人暮らし、高齢夫婦のみ世帯の増加、認知症の増加を踏まえ、様々な生活支援(見守り、配食などの生活支援や財産管理などの権利擁
護サービス)サービスを推進。
⑤高齢期になっても住み続けることのできるバリアフリーの高齢者住まいの整備(国交省) ・高齢者専用賃貸住宅と生活支援拠点の一体的整備、・持ち家のバリアフリー化の推進
訪問看護の利用
現在、全国に14000か所の訪問看護ステーションがあります。働いている看護師さんは約6万人。これは看護師全体の割合の2%です。平均年齢は50歳です。訪問看護師の数は2025年までに、12万人必要とされています。
また、都会とへき地の差が大きく、充実している場所では在宅が可能でも、田舎の地域で訪問看護ステーションが無となると、サービスを利用することもできない状況です。
訪問看護が郵便局の数くらいに増えればサービスが充実するのではと思います。しかし、そこには問題があるようです。
訪問看護運営基準があり、常勤換算2.5名が条件ということが壁になっています。運営をしていくということを考えると、稼働率の問題や24時間の緊急時対応の負担が大きいという問題があることが分かりました。
緊急時対応について、一つの部門で電話を受け、そこから対応する看護師に連絡をつなげるということをされているところがあり、心理的な負担を減らす取り組みをしているところがありました。利用者から直接のコールを受け取るよりも、専門の部署が情報を整理し、そこから待機している可能なスタッフが必要な情報を受け取るということです。かなりの負担が軽減するということです。
ターミナルやりたい夢を叶えるサポート
もし、余命あと1週間。そのときにあなたは何をしたいですか?
やりたいことがあっても、点滴や薬や注射の管理などのことを考えたら、できないとあきらめることがほとんどだと思います。そんな中、夢を叶えるサポートをしている医療サービスがあります。
例えば、お孫さんが誕生して、会いたい!
お孫さんの結婚式に出席したい!
家族と旅行に行きたい!
夫婦で温泉にいきたい!
友達と山や海に行きたい!
などなど。
そんなとき、旅行プラン立案、医療スタッフの同行、サポートをするという取り組みをしている企業があります。
医療機器の管理、医療処置の実施などが可能であれば、ハードルが下がり、夢が叶えられるでしょう。
人が生きる喜びのケアに関われる医療の仕事が改めて魅力的だと感じました。利用者がどのような人生を歩み、どのような人と付き合い、どのような経験を重ねてきたのか、そして最期をどう迎えたいのか、その人の人生を振り返る時期を共有し、共に過ごせる職業でもあります。在宅医療、在宅看護という分野は奥深いです。
サポートするにはスタッフの時間や労力、移動手段、保険も含め、諸経費がかかるため、費用は高いですが、人生の最期を迎えるときに、また一つ夢が達成できるということを天秤にかけたとき、利用する価値があるかもしれません。
ちなみに相場は1時間8000円~10000円だそうです。
SDGsが掲げる目標の2030年までに、だれも取り残さない持続可能なまちづくりを作っていくことやすべての国で、だれもが参加できる形で持続可能なまちづくりを計画し実行できるような能力を高めることは少しずつですが、進んでいますね。まずは、一人一人が介護にならないように、または介護を軽度で済むように、健康に関心を持ち、実行することですね。コミュニティに参加し、友達作りをしていくことは重要なポイントになります。孤独にならないように、お互い助け合いの気持ちを持ち、サポートし合う社会。そして、家族には、どのような最期を迎えたいのかを、ゆっくりと話し合っておくことが大切です。
今日は、日本の現状についてまとめました。そして、海外での医療福祉、在宅看護の現状、取り組みなども知りたいと思います。
まだまだ、書きたいことがありますが、今日は一旦ここで終わりたいと思います。
今日も最後まで読んで下さりありがとうございました。