2023年3月23日
みなさん、Сайн байна уу!(サイン バイノー)モンゴル語でこんにちは。
普段、みなさんは聞くと聴くを区別して、使っていますか?
聞くと聴くの違い
私たちは毎日、いろいろな音やテレビやラジオ番組、そして人のお話を耳にしています。その中でも、2種類のタイプがあります。それは「聞き流す」のか、それとも「聴き入る」のかという2種類があります。
聞くは、「物音を聞く」「話し声が聞こえる」のように、音や声などを自然に耳に入ってくることです。家事をしながらテレビをつけて音だけ入ってくる場合。
一方で、聴くは、「音楽を聴く」「講義を聴く」「人の話を聴くために時間を作る」のように、積極的に耳を傾けることを表します。例を挙げると、「 自分が聴いているCDからこんな音が聞こえたよ!」とだれかが発見した音を聴いた時、自分も聴こえるのかを確認するときなどが分かりやすいでしょうか。
ただし、「聞き耳を立てる」や「聞き惚れる」など複合語の場合は、積極的であっても「聞く」を使います。個々が日本語の難しいところ。
さて、今日は、人に聴きいってもらうための細やかな気配りについてお話をしていきます。
第一声が肝心
通常、私たちは人前で話をするとき、まずは挨拶からスタートします。
その挨拶の第一声で、面白いことに相手の反応が変化します。
話し始めの第一声により、場の雰囲気が作られるため、その第一声を大切にすることです。
ここで、口と鼻はつながっており、鼻腔も口の一部と捉えます。その口の一番高い位置が鼻根という部位です。鼻根は両目の間の鼻が出始める部位になります。ここが共鳴する場所になり、よく通り声を出すためには、ここに音を集めるように話すと良いです。そのときに、鼻から吸って口から吐くという腹式呼吸をしながら、共鳴ポイントで話すとその人の一番良い声になります。その声には品があり、人何時間話したとしても喉を傷めないそうです。
呼吸をしながら、一番良い発声をするためには、笑顔と大きなあくびの口の形で話すと、声が共鳴しやすくなります。
人数により挨拶の音域を変化
普段自分が話している声の高さをドレミファソラシドのドとすると、人数が増えるにつれて、第一声を高くしていきます。
プレゼンテーションや面接のときに活用できそうです。
ドは相手が1人の時、レは3人、 ミは5人ぐらいに話すときの高さです。
ファは10人ぐらい。
ソの音域は100人ぐらいです。どんどん高くなりますが、最高の音域はソで留めると良いそうです。
電話対応は音声だけの場合はミの高さです。声だけの場合は、やや高めにしないと不機嫌そうという誤解が生じることがあります。
音階を聴いてもらう人数により変化させるというのは、大変面白いですね。これは、第一声の挨拶のトーンの話しですので、そのあと本題に入るとド~ミにもどしていくと良いです。
低音は落ち着いた話のときや、論理的に説明をするときには、有効になります。ニュースで悲しい出来事を伝える時は、もちろん低音で話していきます。
普段から、第一声の声のトーン、そして、話しをスタートしてからの強弱、間の間隔を意識して話していくとより伝わりやすくなるのです。声は目に見えないものですが、人との対話を良くも悪くも変えてしまう重要な要素であることが分かりました。もちろん、話す人の人間性やテーマ選び、論理性も重要ですが、音に着目していくと、より話しが伝わります。
いろんな国の方の話し方、スピード、話す特徴などにも着目して、これから話しを聴くと面白そうですね。国によって、言語によってタイプがあるようなイメージです。
私は日本を離れ、しばらく旅に出かけてこようと思います。そのうちレポートします。
今日も最後まで読んで下さりありがとうございました。
参考引用文献
心をつかみ思わず聴きたくなる話のつくり方. 阿隅和美 . 日本能率協会マネジメントセンター